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実績

高強度アルミニウム合金 A2017 の切断加工

切断加

通常、弊社では加工の汎用性の高さからアルミニウム合金の代表材であるA5052(耐食性、溶接性に優れる)を常時在庫しております。
しかし、今回はお客様からの特別なご要望により、高強度アルミニウム合金A2017(ジュラルミン)の切断加工を承りました。


🧐 材料選定のポイント:A2017とA5052の違い

アルミニウム合金は、添加元素によって特性が大きく異なります。

特性 A2017 (ジュラルミン) A5052 (アル・マグ)
主要添加元素 銅 (Cu) マグネシウム (Mg)
強度 高強度 (特に熱処理後) 中程度
切削性 優れる (切粉処理が容易) 良好
耐食性 やや劣る 良好
溶接性 不向き 良好
主な用途 航空機部品、構造材、高強度部品 一般板金、船舶、内装材

今回の事例では、高い強度が求められる用途であったため、A2017をご指定いただきました。


⚙️ 加工概要

  • 材質: アルミニウム合金 A2017

  • 板厚: 2.0 mm

  • 加工方法: 材料手配後、切断加工

📝 加工のポイント:材料の取り寄せと段取り

  1. 材料手配: A2017は常用在庫品ではないため、信頼できる材料問屋様を通じて、ご要望の2.0 mm厚の板材を迅速に取り寄せました。

  2. 工:

    A2017は銅を含むため、A5052と比較して粘りが少なく、切削性が非常に良好という特徴があります。これにより、バリの発生を抑えつつ、シャープで精度の高い切断加工を行うことができました。

🌟 まとめ

今回は、在庫品であるA5052ではなく、お客様の要求に応えるためA2017を手配し、高精度な切断加工を実施いたしました。

弊社では、お客様の求める強度や特性に合わせて、A5052以外の特殊なアルミニウム合金(A2017、A7075など)や他材質についても、迅速な材料手配と適切な加工技術で対応可能です。

高強度材や特殊材の加工でお困りの際は、ぜひ一度ご相談ください。

 

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