ある企業の開発室様より、試作品のレーザーカットをご依頼いただきました。 材質はアルミ(A5052)で板厚は4.0mm。まず、何よりも納期が非常にタイトなことが大きな課題でした。
お客様のご要望:
今回ご依頼いただいた形状は、中心から放射状に、幅わずか1.5mmの細長いスリットが伸びる、非常に繊細なデザインでした。
このような細く長い形状をレーザーで切断する場合、加工時の熱影響で素材が変形し、
歪みや曲がりが発生するリスクが常に伴います。特にアルミは熱に敏感なため、慎重な加工条件の設定が求められます。
「このタイトな納期で、熱影響による歪みを抑え、この難しい形状をきれいに仕上げられるか」が、今回の加工の最大のポイントでした。
当社が誇る最新のファイバーレーザー加工機と、熟練オペレーターが長年培ったノウハウを駆使し、この課題に挑みました。
熱影響を最小限に抑えるため、切断速度、出力、アシストガスの種類と圧力を微調整。
特に、細長い形状が連続する部分では、加工の順序を工夫することで、熱が一点に集中しないよう配慮しました。
並行して、独自の納期管理システムで材料の即時手配と工程管理を行い、加工完了後すぐに発送できる体制を整えました。
結果、熱による歪みや曲がりは一切なく、切断面も非常にシャープで美しい仕上がりとなりました。
お客様からは、「懸念していた細い部分が、予想以上にきれいに切断できていて驚いた」と大変お喜びの声をいただくことができました。
そして、最大の課題であった納期にも無事間に合わせることができ、お客様の開発プロジェクトに貢献することができました。
アルミ専門レーザー屋では、今回のような「短納期」と「高難易度形状」が重なるご依頼も、積極的に承っております。
開発案件や試作品など、お困りの案件がございましたら、ぜひ一度ご相談ください。
長年培ったノウハウと最新設備で、お客様の課題解決に貢献します。
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