
いつもお世話になっている医療関係のお客様より、アルミ部品のレーザー切断加工をリピートでご注文いただきました。誠にありがとうございます。
今回は、一般的な材質とは異なる「高強度」のご要望にお応えした事例としてご紹介します。
通常、弊社で取り扱うアルミのレーザー切断加工のご依頼は、その**約90%が「A5052」**という材質です。
A5052は、加工性、耐食性、溶接性のバランスが良く、中程度の強度を持つ最もポピュラーなアルミ合金です。
しかし、今回のお客様からのご要望は**「A5052よりも高い強度が欲しい」**というものでした。医療機器に使用される部品のため、信頼性と耐久性が求められる案件です。
そこで弊社からは、A5052の代わりに**「A2017(ジュラルミン)」**の使用をご提案し、採用いただきました。
A2017は「ジュラルミン」とも呼ばれる材質で、銅(Cu)を添加することで強度を高めたアルミ合金です。
熱処理(T4処理)を施すことで、A5052と比較して大幅に高い強度と優れた切削性を発揮します。
一方で、A2017はA5052に比べて耐食性が劣る、レーザー切断の条件出しがシビアであるといった側面もありますが、
弊社の加工ノウハウを活かし、高精度なレーザー切断で対応いたしました。
「アルミの加工」と一口に言っても、その種類は様々です。
弊社では、最も一般的なA5052材はもちろん、今回のA2017(ジュラルミン)や、さらに高強度なA7075(超々ジュラルミン)など、特殊なアルミ合金のレーザー切断・精密板金にも対応しております。
「この材質は切れる?」「強度が必要な部品をアルミで作りたい」といったご相談がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。